Russian Violin Concertos : Khachaturian / Prokofiev / Glazunov [Hybrid SACD]
Posted in CLASSIC, SACD on 7月 8th, 2010 by adminユリア・フィッシャーのロシアを代表する作曲家たちのヴァイオリン協奏曲集。
オーケストラ: Russian National Orchestra
指揮: Yakov Kreizberg
ヴァイオリン: Julia Fischer
作曲: Alexander Konstantinovich Glazunov, Aram Il’yich Khachaturian, Sergey Prokofiev
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.19
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.82
最近俺が敬愛してやまないユリア姉さん(1983年生まれ)のペンタトーンクラシックスからのデビューアルバム。
これまた興味が尽きないロシア人作曲家のヴァイオリン協奏曲ということで興味津々で買ったもの。ハチャトゥリアンに始まりプロコフィエフ、グラズノフと続いていく。全てにおいてロシアっぽさといういう意味で共通したトーンがあるものの、3人の作曲家の作風の違いが良く現れていて興味深い。どの曲も馬鹿みたいに精密に作り込まれていて飽きることがない密度の濃い曲ばかり。
美しい音色で明確な演奏、その若さ(当時21歳!?)からは信じられないくらいの揺らぎ無い表現力、それを裏付けるテクニック。美しい名曲を若く美しい天才ヴァイオリニストが演奏するなんてこれ以上の萌え要素があるだろうか?
なーんて不純な気持ちのまま聴き始めるとものの数分のウチにズドーンと演奏に引き込まれていきます。また、ヴァイオリンの鳴りが凄まじく良く録音されている。全体的にはマイルドなトーンですがきめ細かい感触が心地よいです。
しっかしハチャトゥリアンはおそらく普通の人は「剣の舞」あたりしか思い浮かばないだろうし実は俺もそうなんだけど、実際このヴァイオリン協奏曲 ニ短調も予想通りの曲調で、忙しい!田舎っぽい感じもするんだけれどこれでもかというくらいに詰め込まれたメリハリの利いた細かい音の群れには圧倒される。
そしてプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.19に突入するとプロコ先生独特のキレのある狂った美しさの洗練された和声の曲にユリ姉のヴァイオリンがピシピシと乱れ咲き、歌う。ホントに美しい。プロコフィエフの曲って一つの旋律を沢山の楽器が代わる代わる演奏することが多いと思うんだがこれが素晴らしいんだよなぁ。色が沢山使われた精密な刺繍を見ているみたい。音楽用語でコレなんていうんだろう。
そして最後は重鎮グラズノフのヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.82 へ。今までの忙しさと比べると幾分メロウでウットリ系な大人しくて安心して聴ける曲調だが今までの曲達と良い対比になっていて純粋に美しい世界へなだれ込む感じがする。それでいて決して最後まで退屈させないのが凄い。
楽曲の密度が凄いので通して聴くとやっぱり神経が少し疲れるけれど、おなかいっぱいになりたいときにはコイツを取り出して聴いてしまうのさ。









